2012年12月2日日曜日

冬支度2012

 昨日は平地の上山市街地でも本格的な雪が降りました。

雪が積もる前に「まゆの庄」の屋根に仮屋根を付けるのが例年の恒例となりました。
・・・しかし、今年は雪が積もっても何もしていませんでした。
そこで、とにかく北側の屋根にだけでも、せめて昨年に茅を葺いた部分だけにでも仮屋根を付けておきたいと思い、雪が止んだ今日、午後から作業しに行ってきました。
 まず、去年葺いた場所の茅がずり落ちたのを上に戻します。・・・ようやく全部押し込んだ、と思ったら・・・ドサッと茅の束が崩落しました。・・・こざねを結んだ縄が露出していたために濡れて脆くなり、切れて茅が緩んだのでした。・・・それを戻そうと懸命に押し込んだのですが・・・モグラ叩きのように、次から次と違う場所から落ち始めました。・・・・全て元に戻すのは無理と判断、軒先の茅の束を全部抜いて軒下に運びました。・・・昨年のかやぶき学習会の2回目で、秋葉さんに何だかんだと言われながら葺いた場所でちょっとショック・・・。
 しかし、初冬の日暮れは早く、時間も無いので気を取り直し波板張りを急ぎます。
・・・今回の改善点・・・傘釘を金属製のものにしたこと。それを下の方だけに打ち、上側は(写真のように)丸太をぶら下げるだけにしたこと。丸太で止められない更に上段は、ロープで押さえたこと。・・・結局雪とともに落ちてくることを見越し、雪が本格的に積もるまでの間、風に耐えられればそれでいい、と割り切ったことでの発案です。・・・果たしてこれが巧くいくことやら・・・?
午後4時30分。黄昏時、気温1度弱。・・・番城山も白く、星野さんの家から立ち上る煙が溶け込みます。


2012年11月25日日曜日

一人茅刈り2012

先週は大勢の皆さんに手伝っていただき、採石場の前で茅を刈りました。

量的には去年より多い(うえに質も良い)のですが、いつもの駐車場のススキが寂しそうに立っているのが気になります。

・・・おととしに除草剤を撒かれ、やせ細った状態なのですが、東側の奥のほうにはよくよく見るといくらか良い茅があります。・・・また南側、西側のススキは細いのですが、今年刈っておいたほうが、来年に期待が持てるというものです。

先週、初雪も落ちてきたことだし、刈るとならば天気の良い今日がラストチャンス。

気温4度。すっかり寒くなった古屋敷で一人草刈り機を手に茅刈りをしました。

タンクに半分程度にした混合油を使い切るまで(油を残して越冬すると、水分が抜けてエンジンが掛かりにくくなります)茅を刈ることに。・・・駐車場の東西南と、葦を残し、ススキを一通り刈りました。

昨日、一昨日と、雪囲いなどの家事で疲れている身体では、束ねるのは至難の業。・・・低い軌道の晩秋の太陽は、4時近くともなればすっかり山陰に隠れてしまいます。・・・ビニールロープで簡単に縛り、5~6抱えほどの茅を谷川の庄の別棟に運びこんだ時にはすっかり辺りは暗くなっていました。

番城山はすっかり白くなりました。

月と雪化粧した山を背に、薄暗くなった道を帰ります。


古屋敷村の保存を考える会 齋藤

茅刈り2012

11月18日(日)に行った茅刈り作業の状況を報告します。

今年は、より多くの茅を集めようと、採石場脇の休耕田で茅刈りを行いました。
茅を多く刈るには、何より人手が必要です。・・・今回も昨年、一昨年に引き続き、蔵王いこいの里の皆さんが手伝ってくれました。

前日まで雪の予報が出るような寒い日、朝から冷たい風の中、一生懸命に茅を刈ってもらいました。

刈った茅を軽トラに積み、古屋敷の谷川の庄の軒下へ。・・・短時間ながら去年よりも多くの、雑草の少ない、良い茅を集めることが出来ました。

一方、「まかない班」は、東地区公民館でお昼の準備。
ウメちゃん特製の炊き込みご飯と「古屋敷なめこ」がいくらか入ったなめこ汁、漬物などをせっせと作ってもらいました。

そして谷川の庄でお昼ごはん。・・・寒い中の作業でしたので、囲炉裏と温かいごはんは何よりのご馳走でした。

詳しくは、いつもよりちょっと長めの映像をご覧ください。


古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2012年11月11日日曜日

茅刈りのお知らせ

古屋敷村茅刈り作業


近頃急に寒くなって古屋敷村の木々もすっかり色づいています。

さて、昨年度の「かやぶき学習会」で学んだ最も大切なことは「いかに茅を集めるか」でした。・・・つまり、いつもの駐車場での茅刈り程度じゃ屋根は葺けない、ということを学びました。
そこで、今年はちょっと違う場所で茅を刈りたいと思います。
皆様お忙しいとは思いますが、出来るだけ大量の茅を刈るためにご協力をお願いします。
もちろん、ウメちゃんの昼食付きなのは今年も変わりません。更になめこも順調に育っていますので、当会自家製のなめこも入った汁物も食べられるかもしれません。是非の参加をお待ちしています!!

日時 平成24年11月18日(日) 午前9時集合
場所 上山市大字大門字末沢 古屋敷村駐車場(集合場所)
持ち物 軍手類ほか作業しやすい服装、タオル (あれば鎌)

2012年11月3日土曜日

紅葉となめこ収穫

めっきり寒くなり、夕方4時現在の古屋敷の気温は9度です。
番城山はまだですが、昨日の寒気で蔵王連峰は初雪を観測しています。

空気はひんやりと澄み、紅葉も鮮やかさを増しています。
そして、遅れがちで心配していたナメコもぞくぞくと増殖しています。
ほって置くとこんなになります。

食べたら凄そう!!・・・セシウムが心配ですが、しかし、セシウムを測るには3kg近くの量が必要とのこと。
・・・これでも全部で450g。米沢のナメコでセシウム137が11ベクレル/kgなので、(原発側から見て)番城山の陰から切り出したほだ木は大丈夫そうな感じはありますが、どう思います??

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2012年10月27日土曜日

なめこ初収穫

今朝7時になめこの発生状況を見に行きました。
・・・一見、あれ?って感じで、(想像のように)生えていないな~という印象でしたが、よくよく見ると・・・結構生えています。それも、栗だけじゃなくヤマザクラのほだ木にも少し。

不恰好で、数もわずかなので、売るどころか食べる分も無いくらいですが、セシウム分析の検体にするにはちょうど良いかもしれませんね・・・。


古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2012年10月20日土曜日

子なめこと茅整理

先週なめこの様子を見に行ったら、全く生える予兆が無かったことをお伝えしました。
どうやら我々だけでなく、山元地区のなめこも生えていないとのこと。・・・ということは、栽培に失敗したのではなく、単に今年は生えるのが遅いということ?

そこで今週、茅整理作業の前、期待少々で再びなめこをチェック。・・・すると
ほんの小さな“子なめこ”が、去年の春に打ったほだ木のあちこちに見えるではありませんか!!
あと数日、来週にはまともななめこになっているかも!?
さて、一方の茅整理、終盤に差し掛かっていますが、どうも去年の茅は質が悪く、作業がし難いのです。
ひとつは、ススキが著しく小さいこと。・・・橋を工事する業者が駐車場にハン場を建て、周りに除草剤を撒いたようで、お陰でメインの茅場になっていた(?)駐車場のススキは成長が阻害されたようです。
もうひとつは、束ね方が悪いこと。・・・なんと、上下バラバラに束ねられているものが多く見受けられるのです!!これは論外!
それと、立て掛けるときに、まっすぐになるようにしなかったこともあります。お陰でまっすぐのはずの茅が、乾燥後は曲がってしまい、おまけに根元が腐りかけてしまっています。

そういう失敗を繰り返さず、今年はもっと大量に茅を刈りたいと思います。

それで期日決定!!

2012年11月18日(日曜日)谷川の庄前に集合!!・・・時間は午前9時ごろだと思います。お昼付きになると思います。もしかしたら、あの↑なめこが食べられるかも?!

今年は気合を入れていますので、多くの参加をお待ちしています!!

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2012年10月13日土曜日

茅整理作業

久しぶりに茅の整理作業を行いました。
はるえさんの参加も久しぶり。

今年新たに開発した茅整理法の導入で作業がはかどります。

なめこの様子も見てきました。
しかし、なめこの“な”の字もありません。
今年は暑すぎて遅れているのか、単に失敗しているのか。・・・でも全部失敗と言うことも考えにくいものです。・・・考えてみればつい先週まで夏みたいに暑かったわけですから、生えるわけが無いのかもしれません。もう少し待ってみることにします。

一方でススキの穂が開き、茅刈りの季節です。
来月中旬になると思いますが、今年はいつもより余計に刈りたいので、より多くの方のご協力があればいいなと思います。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2012年9月30日日曜日

蚕室の危機

 先々週、隣の橋本さんから「蚕室の南西側のシートが風であおられて落ちそうだ」という電話を頂きました。

 しかし、用事があったり、天気が悪かったりで手が付けられず、今日、ようやくシート直しに向かいました。

 まあ、行って見たら、シートの方は相変わらずで、確かに南西側は剥がれていましたが、たるんだ部分に雨水が溜まっているため、風で飛ばされるような心配はありませんでした。

 そうは言っても今夜強烈な台風が近づくという予報が出ている中で、このままでは居れません。
シートに穴を開け、溜まった雨水を流し出し、シートのたるみをとります。・・・やったことがある人はわかりますが、このシート、重くて半端じゃない!
最上部でロープが切れている穴に新しいロープを入れ、緑のシートを引っ張り上げます。
そこまでは力があれば何とかなるのですが、今度は南側の屋根面で緑のシート同士をつなげ、きものを羽織るような姿にしなくてはいけません。・・・ということは、三階くらいの高さで白いシートの上に登り、作業をしなければならないということです。・・・最初にこのシートを掛けた時は、山川大工さんが専ら引き受けてくれた作業で、「これは本職でなきゃ絶対に無理だな」と思ったものでした。

 しかし、1人しかいない状況で、台風を前にやるしかありません。・・・風が吹いて、シートが下からあおられれば一発落下です!・・・しかし、風もおさまっているので、条件は悪くありません。

 なぜか出来そうな気がしたので、勇気を出してシートの上に出てみます!・・・緑のシート2枚に綾を掛けるようにロープを通し、引っ張り、なんとか作業完了。
2枚の角の穴には長いロープをつけ、下に垂らし、白いシートに開けた穴から室内に引き込みます。・・・内側から引っ張り、しっかり梁や柱に結ぶことで飛ばされないようにします。

2時間かけて作業はひとまず完了。・・・台風前の蒸し暑い空気の中、あるいはクマンバチが頻繁に近づく中、体はくたくたで、これ以上は勘弁してください、って感じです。まあ、この台風ぐらいは何とかなるでしょう。・・・ロープが切れたら、今度はトラロープで綾を編んで、そのまま室内に引き入れ、結びたいと思います。ちょっと高所作業にも自信がついたので。

 しかし、建物の一階では深刻な事態が起こっていました。
 (橋本さん側とは反対の)北東側のシートに水が溜まったせいか、はたまた大雪の重みか、一階の中心部分の柱が折れていて、その上の梁も落ちている状況でした。
シートのお陰で二階以上の部分は腐食が進まなかったのですが、一階部分は北東側から本格的に腐り始めたのです。・・・これは2年前の計画は頓挫したことを意味します。・・・いよいよ、蚕室の安全な撤去を考えるときになりました。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2012年9月2日日曜日

茅整理作業の効率化実験

屋根葺きで一番重要なのが茅を大量に集めること。
そのために茅刈り作業に人手を集めなければならないのが問題ですが、一方、お祭りみたいに出来るので楽しい面もあります。
しかし、刈った茅を冬越しして水を抜き、余計な雑草や折れた茅を抜き、下(もと)をそろえて束ねる作業・・・整理作業が意外に地味で時間が掛かり大変な作業になります。・・・干していた茅の束を一度バラし、雑草を抜きながら状態の良い茅だけ寄せ集め、下をそろえて束ねる・・・という作業は、体力よりも根気を要する作業で、ゆえに手伝ってくれる人も少ないような感じです。

しかし、大量に茅を集めるとなると、この作業は避けて通れないばかりか、一番のネックになりそうな気がします。
どうも、現在のやり方だと、時間が掛かりすぎる上、作業が丁寧すぎるようになって、いくらか必要な草の部分もきれいに抜きすぎるようにも感じます。・・・もう少しスピーディで、手抜きが利くやり方は無いものか・・・。

そこで、ひとつ、合理化方法を考えました。
干した茅束を抱え切れるぐらい・・・4束ぐらい、持ってきます。

輪にしたわら縄を上部に回し、釘にかけて立て掛けます。
(アップするとこのような感じです)


この状態で(4つの)束の縛りを解き、バサバサと下(もと)に手を分け入れ、余計な草を下のほうにしごき取ります。このとき、茅の下(もと)をついでに揃えます。
大体きれいになったら、上部を新しい縄できつく縛ります。

そうしたら釘から縄を外し、(その前に周りの地面をきれいにして)大きくなった茅束を寝かせます。
この状態で、再び下(もと)をそろえ、挟まった余計な草を抜きます。

下(もと)の方も新しい縄できつく縛ります。

 ・・・この方法で作業した結果、
 昨日と同じ所要時間でこれだけ整理することが出来ました。

こんなに作業が進みました。
昨年は(除草剤を撒かれたせいで)茅の背丈が低く、まともに使えそうなものは限られます。
そう考えると、今日の方法で、3~4時間/人もあれば、ここから見えない場所に立て掛けた茅を含め整理が終わりそうな気がします。
・・・こんな作業の効率化を考える人って、そうはいないんじゃないかと思います。多分、参考になると感じる人も同様に少ないと思いますので・・・・。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2012年9月1日土曜日

8月が終わって再開

 今年も8月は異常に暑く、35℃を超す日が何度もありました。
 2年前にも暑い日が続き、無理をしてひどい目にあったことから、暑い8月は作業を休止していました。熱中症が心配ですし、歳も歳、猛暑中の作業は非常に体に堪えるからです。
 7月30日以来のブログアップ。・・・ちょうど8月を飛ばす形で今日、9月1日からブログも再開。
やりやすい作業から、と思い、まだまだ進んでいない茅整理から。
今日の古屋敷は28度くらいで30度には至らず、気持ちいい風が吹いていました。
一人じゃどうも進みません。・・・
明日も午前中にすると思いますので、これを見た方は手伝いにきてください!

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2012年7月30日月曜日

真夏の草刈り

梅雨明け以降、毎日暑い日が続きます。

この3日ぐらいは午後2時を過ぎたころに35度前後に達します。
連日報道されているように、こんな暑い時の作業は熱中症の危険があるし、刈払い機の調子も悪いし、様子見にだけ行こうと思い、古屋敷に向かいました。(・・・注:ここからは昨日の話です。)

午後2時、家の中の温度計は35.9度に達していましたが、古屋敷は31度と、30度は越しているものの、ちょっと、心持涼しく感じます。

長靴と水、手袋は持っていましたが、どうせ機械が動かないと思って作業着も持っていきませんが、一応刈払い機のエンジンを掛けてみると・・・ブルルッ・・・準備万端じゃないこんなときに限って一発で掛かるものです。

仕方が無いので、民具資料館、まゆの庄の周りを軽く刈りました。

冬は大雪で足をとられるように、同じくらいの深さで草が生えています。緑の豪雪と言っていいようなぐらい。

蔓だらけでどうしても機械で刈れないところも多かったのですが、大体のところを刈りました。



古屋敷村の保存を考える会 齋藤


2012年7月22日日曜日

草刈り機の不調と杉の皮むき

雨の予報でしたが、どうも天気が良さそうなので、民具資料館やまゆの庄の周りの草を刈ろうと出かけました。

天気は良いながらも風はさわやかで、草刈り日和。

刈払い機の燃料を満タンに、おまけにリザーブタンクも持ち、準備万端でまゆの庄のあたりへ。
・・・しかし、エンジンが掛からない。・・・何度やっても掛からない。

少し休ませれば掛かることもあるので、その間、杉の皮むき・・・。
道具を持ってこないので、手で剥けるところまで剥こうとしました。

何年も経った杉は皮が浮き上がって、手でも剥けるようになります。
しかし、剥きにくいところもあるので、手袋を外し、爪を立てて剥くことに・・・剥いているときは気づかないのですが、いつの間にか大変な深爪になってしまい、痛いこと。・・・結局、古い釘が落ちていたので、それを爪の代わりにしました。

結構調子よく剥いて、1本完了。

そこで再びエンジンを掛けてみます。・・・まだ動かない。

仕方が無いので、最後の1本となった杉の木を取り出し、皮を剥き始めます。
・・・一番下に長年重ねていたその木は、剥いてみると相当に中がスカスカ。シロアリみたいのがたくさん出てきます。・・・ちょっと使い物にはならないみたい。

・・・半分ぐらい剥いたところでやめることにしました。
改めてエンジンを掛けてみます。・・・やっぱり動かない。

こうしていると相当暑くなり、汗が出てきたので、帰ることにしました。
なんか、とっても中途半端な日でした。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2012年7月8日日曜日

草刈り機の復活

昨年11月の茅刈り作業のときに刈り払い機を使ったのですが、その時タンクに混合油を入れたまま冬を越してしまいました。・・・すると、こうした発動機モノの場合、水分が飛んで悪さを働き、エンジンが掛からなくなるものです。・・・そのことに気づきエンジンを掛けてみたのですが、先週は全く掛からず、先々週はやっと掛かったと思い、少し草を刈って、チョークを戻したら、プスプスっ・・・と止まってしまいました。

そこで今週、予報が変わって雨が晴れたため、再チャレンジ。

・・・これまでのチャレンジが無駄でなかったのか、結構簡単に掛かり、また止めてしまわないようにそのまま谷川の庄の周りを刈り込みました。

谷川の庄の周り、特に裏庭は、ヨモギがびっしり生えていました。・・・ヨモギは伸びるとその下は針葉樹林みたいに日が差さなくなって、なんか地面が黒くなります。だから、秋に枯れる頃になるともっと汚らしい感じになってしまいます。・・・春先ならば美味そうなのに。

若いススキと花盛りの葵だけは残しました。
・・・刈払い機は、というと、快調です!・・・古い油を全て使い切り、新しい油を少し補給し、再度使い切りました。今は一発起動です。・・・今度はまゆの庄や民具資料館の周りもきれいにできそうです。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2012年7月1日日曜日

茅整理開始

昨日の午前中、昨年11月に刈った茅の整理作業を行いました。

毎年、ススキが枯れ始める11月中旬、雪が降る前に茅刈りを行います。これを冬を通して軒下に立て掛け、乾燥させたところで余計な草をとり、屋根に使えるように整えるのです。

今年で3年目になりますが、これが、結構地味で面倒な作業なのです。

昨年、初めて屋根ふきに使ってみて、それほどきれいに葉っぱを落とす必要もなく・・・(葉っぱも使い道がある)、どうせ後でバラすので、きれいに束ねる必要もなく・・・それよりも、もっと大量に茅が必要なので、むしろ如何にこの作業を効率よくスピーディにやるかが大切だと気づきました。

この点を踏まえ、今年はできるだけテキトーにやろうと思います。
しかし、テキトーにするのも至難の業。・・・今回、茅が上下バラバラに束ねたものがあって、これは直さないといけません。
また、茅の立て掛け方が甘かったせいか、はたまた雪が多かったせいか、一部の茅の根元が湿っていて、黒くカビが生えてしまっていました。・・・後で切るから良いのですが・・・・このままでは使い物にならなくなってしまいます。・・・そこで、少し“寝てしまっていた”茅をもう一度立てた状態に直しました。


今回は、さくらんぼの時期でもあり、なかなか人手は集まりませんでしたが、私と鈴木さんの2人でいくらか整理しました。


その一方で、ビデオ撮影はこのとおり。
お互い撮影し合いましたが、やはり鈴木さんのアングルの方が格好良いですね。さすがです。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤


2012年6月24日日曜日

なめこの本伏せ2012

4月22日に苦労しながらほだ木を伐採し、駒を打ち込んだなめこ・・・谷川の庄の裏にブルーシートと茅で覆い、仮伏せしていました。

6月も中旬過ぎになったので、「本伏せ」として、杉林に移すことにしました。仮伏せのときは、周りに雪が残っていたのですが・・・。

急な誘いのせいもあってか、参加者は私一人。
仕方が無いので、一人で仮伏せを解き、ほだ木を動かすことにしました。

・・・ちょっと乱暴な方法をとったこともあって、1時間もかからずに杉林の中へほだ木を移動し、本伏せ完了。

ついでに、去年伏せたほだ木も一緒の場所にまとめることにしました。

去年のほだ木はこの秋の収穫が期待されます。・・・古屋敷の元住民の方の忠告で、目立つ場所だとなめこを持っていかれると聞いたので、目立たない場所へ移動したのです。

秋の収穫に期待です。・・・盗まれないようにマメに見に行かないといけませんね。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2012年6月2日土曜日

杉の皮むき2

先週に引き続き、杉の皮むき。

先週は2本でしたが、今週はもっとがんばって4本剥いてきました。

この時期の土曜日、古屋敷は人に遭うことが少なく、今日はカラス1羽、鳩1羽、サル1頭、カメムシ多数・・・生き物は多いのですが・・・。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2012年5月27日日曜日

杉の皮むき

久しぶりに杉の丸太の皮むき作業をしました。
最近の作業では、屋根の下の“ほ木”(?“ほげ”?)とするために形がそろった細木がたくさん必要で、プロが製材したものを購入してきました。

もちろん、トヨタ財団様の助成金を頂いていたからできたことに他ならなかった訳ですが、いよいよ今年度からは助成期間も過ぎたので、前に伐採していた杉の木の皮を剥き、細木にする作業の重要性が再び高まってきます。
4年前に伐採した杉の木は、3回も冬を越し、このように皮が浮いてきています。
 おもにかんなで削る作業が中心ですが、節や曲がりが多く、削るのは簡単にいきません。
ですから、手で皮がむければ作業は非常に楽になります。・・・3年前に剥いたときはまだ“新鮮”で、このようにはいかずに相当大変でした。確かにもう少し大きな木であったのですが、7月でもあったせいか、一人で2本剥くと汗だくになってクタクタでした。・・・そのイメージでしたが、今回は幾分楽に感じます。
体力的にはまだ余裕はあったのですが、始めた時間も遅かったので、結局、1時間で2本剥きやめました。
まだ本格的に暑くならないこの時期、少しずつ剥いていくと後々助かるように思います。
今年はこれからも時間の合間を見つけて地道に丸太を作っていきたいと思います。

少々見えにくいのですが、正面に白い小さい花をつけている野草がヤマニンジン。・・・ここに来る途中もヤマニンジンが花盛りでした。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤