2011年11月27日日曜日

かやぶき学習会その2 11月27日

先月30日に開催した「かやぶき学習会」の続き作業を、秋葉長四郎さんを迎えて行いました。
今日は、屋根の軒を作る作業。
前回同様に、ことのほか下地作業に時間がかかります。
茅を運び、短い茅、少し長い茅(元茅)、下茅をいい具合に組み合わせて軒用の茅を束ねます。
秋葉さんの見よう見まねで作ったのですが、いざ作ってみると、さまざまなダメだしに遭います。
・・・茅は上下があり、生えているほうを上にしなければなりません。そして、それは葉っぱの付いているものを使うと、抜けにくくなる、という理由があるから。
また、元茅を短いもの、中くらいのもの(本当は4尺あれば・・・ということでしたが)、下茅を円錐形になるように束ねなければなりません。それを下が引っ込むような形で元を叩き、下茅は一番下に来るように束ねるのです。

それを屋根に並べ、下から叩いて形を揃え、こざねで押さえ込みます。
そして、隙間の開いた縄近くに元茅を差し込みます。

今日はここまで。
これからは、また2寸径で元茅を束ね、並べ、一番上の形を作るのだそうです。

まだまだ先は長い、ということはよく分かりましたが、今年はこれまで。
後は雪対策をして冬を越さねばなりません。

もう、古屋敷には雪が積もっていますから・・・。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2011年11月19日土曜日

かや刈り作業の様子

本日、朝9時から茅刈り作業を行いました。


どうも今年は駐車場の茅は細くて小さいものが多いような気がします。・・・多分、工事用のプレハブが建っていたころ、周りに除草剤でも撒いたのではないでしょうか。

朝から雨80%の予報でしたが、何とか天気はもっています。

昨年に引き続き、青少年自立支援施設・蔵王いこいの里の寮生の皆さんに参加いただきました。おかげで今回はずいぶんと平均年齢が若くなっています。

昨年より茅が少ないのか、それとも皆さんが慣れてきたのか、作業が早く感じます。
駐車場の上の茅まで刈って、雨が落ちてきました。・・・ちょうどお昼の時間です。
今回も楽しみはウメちゃんのお昼ごはん。

豚汁、2色おにぎり、鳥のから揚げ、野菜、キムチ漬けとどれも美味しいです。

午後になって予報通り雨が本降りになってきました。思ったよりも気温が高く汗もかいたし、何より疲れたのでここで終了。

皆さんお疲れ様でした。


古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2011年11月13日日曜日

「古屋敷村かや刈り作業」のお知らせ

先の「古屋敷村かやぶき学習会」大変お疲れ様でした。
学習会で、改めて茅の確保の重要性を思い知らされた感があります。

そこで・・・本会の活動にとって最も大切で、重労働で、かつ、単純な作業であります「茅刈り」を行います。
つきましては、下記の日程で行いますので、皆様ぜひのご参加をよろしくお願いいたします。

古屋敷村かや刈り作業
日時 平成23年11月19日(土)9時~15時
集合 上山市大字大門 古屋敷駐車場
日程
9:00~12:00 茅刈り
12:00~13:00 昼食(またもウメちゃんランチ付き!)
13:00~15:00 茅刈り
持ち物
軍手等のご準備をお願いします
(写真は昨年度の茅刈りの模様)


・・・さて、今日は小雨の中、「こざね」探しをしていましたが、古屋敷は平地と違って雨が強くなってきたため、他の資材の買出しに回ることにしました。

茅や「こざね」同様、先の学習会で重要性が見出されたもののひとつが「わら縄」。
残りの作業をするのに必須の資材なのですが・・・。

しかし、どこの店を回っても、置いていません・・・2週間前までは大量にあったのですが・・・。
ホームセンタージョイでは、「材料不足のため、納品の目処が立っていません。」と張り紙がしていました。
・・・2週間前にあったのは、昨年度のわらを使った縄で、それが切れたらもう無い、ということなのでしょうか?

・・・これも原発事故の影響でしょうか・・・?

あと5締めぐらい欲しいのですが・・・だれか売っているところを教えてください!!

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2011年11月3日木曜日

かやぶき学習会 10月30日

10月30日(日)に開催した「かやぶき学習会」の報告をします。

当日は、20名以上の皆さんに参加いただき、また、多くの報道関係者にもお越しいただきました。


9時に集合、最初に谷川の庄でミーティングを行いました。

次いで、いよいよ作業
・・・とはいってもすぐに茅葺きに入れるわけではなく、まず、「ほ木」(縦棒)に「こざね」という自然の細木を横に取り付けなければいけません。これを1尺間隔で2本、そこから3尺ぐらい離し、また2本。

そして「ほ木」の末端に「かやおい」を釘で打ち付けます(本当は縄で縛っていたそうです)。さらに「かやおい」から1尺上、裏側にまた「こざね」を縛ります。これは、茅を押さえたときに反り返り、ずり落ちてこないようにする仕掛けです。

このように「こざね」を結ぶ場面が非常に多いのですが、これに使われるのが「男結び」。
これが何回やっても覚えられません。・・・これをやるのに結局、午前中一杯かかってしまいました。

さて、ここで恒例の「ウメちゃんランチ」。
今回は、原木まいたけごはんにざっぱ汁、よもぎの天ぷら、大根の煮付けなど!いつもながらに美味しいです。

・・・午後に入っても「こざね」縛りは続きます。
「こざね」の後は、茅が落ちないように筵を引きます。

3時近くになってようやく下地作業が終わり、茅を運びます。
茅の下を機械で切って揃え、「こざね」に挟みこみながら並べます。
そして「こざね」同士を結んだ縄を引きながら、足で茅をドンドンと踏み込みます。
そうすると、なぜか茅はギュッと押し付けられ、反り返ります。
茅同士を重ねたときにしっかり立つように、軒先側に茅を横にぶら下げ、這わせます。
っと、そこまできた時にはもう薄暗くなり始め、本日は終了。
思ったところまでには進みませんでしたが、なんとか茅葺き、の最初まで進めることができました。

「こざね」の必要性、「男結び」の難しさ、など、学んだことの多い学習会でした。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤