2010年10月31日日曜日

2010年10月31日

火事で焼けこげた杉の葉っぱではなく、先週の冬のような寒さで秋が深まり、広葉樹の葉っぱが色づき始めました。

火災現場では、火元の方によって、業者が焼け残った建物の解体と片付けを始めています。雪が積もる前には2の蔵を残してきっと更地になることでしょう。

一方、「民具資料館」は、シートがだいぶズレ落ちてきています。
隣の橋本さんも心配していましたので、近く人手を集めてシートを直さなければならないと思っています。



古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2010年10月17日日曜日

火災から一週間

今日、朝9時から作業の再開に入りました。

連絡が遅くなったことなどからほとんど人は集まらず、私齋藤と渡部はるえさんだけでしたので、民具資料館、まゆの庄周辺の草刈りと屋根補修を2時間ほど行いました。

火災から一週間。・・・静かになって焼け跡の様子があらわになっています。


被害を受けた方は心の傷が癒えない様子だと聞きました。私たち周辺の者にも相当にショックだったのですが、改めてこの様子を見ると焼け跡の大きさがズシリと心に重くのしかかってきます・・・。

2010年10月9日土曜日

古屋敷村の火災

本日、11時ごろ、古屋敷の花屋忠次さん宅から出火、類焼によって北隣の花屋敏夫さん宅、南隣の旧「鈴虫の庄」が全焼しました。
出火当時、出火元と旧「鈴虫の庄」は無人で、またたまたま帰郷中の花屋敏夫さんも家を空けていたために人的な被害はありませんでした。

永井先生の奥さんの話によると、前日の夜に花屋忠次さん宅を借りて芋煮会をしていた人たちがいたらしく、報道では、その残り火が出火の原因ではないかとされています。

出火当時は風もなく、雨が降り始めたところで、屋根の修理をしていた橋本さんが煙に気づき、永井先生宅から119番通報をしたということです。

永井先生宅や星野さん宅、「民具資料館」や「まゆの庄」に火は及びませんでしたが、村の真ん中に火災跡が残ることになってしまい、これまでのことや今後のことを考えると、何とも絶句するばかりです・・・。



古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2010年10月3日日曜日

屋根葺き職人、秋葉さんのお話

「昔の話を聞かせてください」企画、鈴木御夫妻に続く第2弾として、10月1日の夜、塩崎の秋葉長四郎さんのお宅にお邪魔しました。


秋葉さんは上山最後?の屋根葺き職人です。

戦争中、徴兵で近在の家々から一人一人と男手が消え、作れなくなった田んぼをまだ小学校高等科の生徒だった秋葉さんが預かることに・・・・子どもを背負いながらも小学校を卒業し、田んぼを一年作った後、親の言葉で大工職人より早く稼ぎが上がる屋根葺き職人の道へ。

師匠について上山や高畠、七ヶ宿の家々の屋根を葺いて回ったそうでしたが、そんな中、高畠の人たちが作り始めた換金性の高いデラウェアに目をつけ、村の山を譲り受けてぶどう畑を切り開きました。その後、奥さんとつくり上げたぶどう畑で上山一の出荷量を誇るぶどう農家になったそうです。

息子さんたちが一人前になったことをきっかけに再び屋根葺きへ・・・。
一昨年、武家屋敷の屋根葺きで転落、骨折しましたが、80歳を迎えた今年、また屋根に登り始めているそうです。