2010年12月12日日曜日

2010年12月12日

今年は思ったように”民具資料館”の保存作業が進まなかったように思います。

一方の”まゆの庄”も進みはよくなかったのですが、春から作業を続け、今日で何とか雪を待てるような状況にできました。

もっとも、雪が遅いことが幸いしているのですが・・・あと一日あれば、雨水を防ぐところまで、細かい作業が完成するのですが・・・欲張りでしょうか??


古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2010年12月6日月曜日

シートが剥がれています

発達した低気圧により4日の午前中を中心に恐ろしく強く吹いた風のせいで、民具資料館に掛けたシートがめくれ上がっています。
また、北側の緑シートは1年守ったと思っていたのですが、とうとうロープが切れてしまいました。


写真の通り、めくれて建物の中に引っ込んだ部分に雨水が溜まっていたので、バケツで水をかき出しました・・・そこまではできたのですが、緑のシートは重くて一人で下に引っ張ることはできませんでした。

ここまで、昨日の報告です。

雪はすぐそこまで来ています。

雪が降るまで機会は限られますが、直しておきたいですね・・・。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2010年11月27日土曜日

晩秋の風景

先の日曜日は晴天に恵まれ、今年最後の小春日和かと思ったのですが、きょうも青空です。

今日、午前中の古屋敷村の風景です。


色づいていた木々もすっかりと葉が落ちてきて、晩秋の枯れた風景になりました。

午前中2時間ぐらい、火事場跡で重機が動いていました。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2010年11月23日火曜日

茅刈りの写真

おとといは茅刈り作業、お疲れ様でした。

茅刈りの様子は、先に動画でアップしたのですが、実は、肝心の刈った茅の映像を撮るのを忘れていて、お知らせすることができませんでした。・・・そんな折、今日、先日参加した馬渕さんから、刈った茅の写真が届きましたので掲載します!

おまけに、本日の古屋敷の夕日をアップします・・・。


古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2010年11月22日月曜日

茅刈り作業

今日は、天候に恵まれて絶好の茅刈り日和。
午前9時から茅刈り作業を行いました。

今回は、20人もの皆さんが参加・・・蔵王いこいの里の若者たち8人、山形国際ドキュメンタリー映画祭の山形、東京両方の皆さん4人、そして上山で農作業体験を行う活動をしている「田舎時間」の参加者の方々・・・東京在住で、中国出身の方も。

鎌や刈払い機で茅(ススキ)を刈り、葉っぱで束ねます・・・駐車場周りを午前中で刈り終えました。

体力の要る作業なのに、皆さん大変熱心。特にいこいの里の若い皆さんは積極的に一生懸命作業をしてくれました・・・もちろん、お昼のおにぎりやいも煮も気持ちいいぐらいに食べてくれました。

茅は来年まで乾かし、再度整理する作業を行います。
茅は多くあるにこしたことは無いのですが、整理作業を考えると今日ぐらいで丁度良いぐらいの量だと思います。

また、今回の縁を大切に、参加いただきたいものです。



古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2010年11月14日日曜日

民具資料館のシート掛け

今日は、古屋敷の谷あいに吹く強風と風化によるロープの劣化で剥がれかけていた民具資料館のシートをかけ直す作業を行いました。

人手が集まらず、一旦中止としましたが、博さん、裕己さん、枡口さんが集まりました。そこで私齋藤も行き、シート掛け作業を始めることに。

相当重たいシートですが4人もいれば煙出しまで上げることができました。そして最後の頃には星野さんも来てくれました。

途中、上山市で市内の建物の有形文化財登録を目指す先生方のご一行が作業中の現場を訪れました。

・・・そんなこんなで、おかげで2時間ほどでとりあえずは1年前の姿に戻りました。



最近、季節の変わり目は嵐になることが多く、谷あいのこの土地は特に風が強くなります。いつまで持つか分かりませんが、当分はシートを掛け戻しながら保っていくしかないのでしょうね・・・。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2010年11月7日日曜日

2010年11月7日

今日は朝から良い天気で、随分と進んだ紅葉が青空に映えています。

はるえさん、枡口さん、齋藤の3名で民具資料館、まゆの庄の周りの草刈りと屋根の補修をしました。

火災現場もだいぶ解体作業が進んでいて、更地になったところも増えています。
残っている蔵2棟と小屋1棟もいずれ壊すことになるそうです。

そんな中、類焼した花屋敏夫さん夫婦が蔵の中の整理に見えていました。
思いのほか元気そうでしたが、「古屋敷は山の中なのに蔵が多くて評判だったのよ。俺が3百万かけて直した蔵だったんだげど、2軒からの火が集まって、燃えてしまったもな。あんだげあった古屋敷の蔵が少なぐなったがら大事にしろな」とのこと。



古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2010年10月31日日曜日

2010年10月31日

火事で焼けこげた杉の葉っぱではなく、先週の冬のような寒さで秋が深まり、広葉樹の葉っぱが色づき始めました。

火災現場では、火元の方によって、業者が焼け残った建物の解体と片付けを始めています。雪が積もる前には2の蔵を残してきっと更地になることでしょう。

一方、「民具資料館」は、シートがだいぶズレ落ちてきています。
隣の橋本さんも心配していましたので、近く人手を集めてシートを直さなければならないと思っています。



古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2010年10月17日日曜日

火災から一週間

今日、朝9時から作業の再開に入りました。

連絡が遅くなったことなどからほとんど人は集まらず、私齋藤と渡部はるえさんだけでしたので、民具資料館、まゆの庄周辺の草刈りと屋根補修を2時間ほど行いました。

火災から一週間。・・・静かになって焼け跡の様子があらわになっています。


被害を受けた方は心の傷が癒えない様子だと聞きました。私たち周辺の者にも相当にショックだったのですが、改めてこの様子を見ると焼け跡の大きさがズシリと心に重くのしかかってきます・・・。

2010年10月9日土曜日

古屋敷村の火災

本日、11時ごろ、古屋敷の花屋忠次さん宅から出火、類焼によって北隣の花屋敏夫さん宅、南隣の旧「鈴虫の庄」が全焼しました。
出火当時、出火元と旧「鈴虫の庄」は無人で、またたまたま帰郷中の花屋敏夫さんも家を空けていたために人的な被害はありませんでした。

永井先生の奥さんの話によると、前日の夜に花屋忠次さん宅を借りて芋煮会をしていた人たちがいたらしく、報道では、その残り火が出火の原因ではないかとされています。

出火当時は風もなく、雨が降り始めたところで、屋根の修理をしていた橋本さんが煙に気づき、永井先生宅から119番通報をしたということです。

永井先生宅や星野さん宅、「民具資料館」や「まゆの庄」に火は及びませんでしたが、村の真ん中に火災跡が残ることになってしまい、これまでのことや今後のことを考えると、何とも絶句するばかりです・・・。



古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2010年10月3日日曜日

屋根葺き職人、秋葉さんのお話

「昔の話を聞かせてください」企画、鈴木御夫妻に続く第2弾として、10月1日の夜、塩崎の秋葉長四郎さんのお宅にお邪魔しました。


秋葉さんは上山最後?の屋根葺き職人です。

戦争中、徴兵で近在の家々から一人一人と男手が消え、作れなくなった田んぼをまだ小学校高等科の生徒だった秋葉さんが預かることに・・・・子どもを背負いながらも小学校を卒業し、田んぼを一年作った後、親の言葉で大工職人より早く稼ぎが上がる屋根葺き職人の道へ。

師匠について上山や高畠、七ヶ宿の家々の屋根を葺いて回ったそうでしたが、そんな中、高畠の人たちが作り始めた換金性の高いデラウェアに目をつけ、村の山を譲り受けてぶどう畑を切り開きました。その後、奥さんとつくり上げたぶどう畑で上山一の出荷量を誇るぶどう農家になったそうです。

息子さんたちが一人前になったことをきっかけに再び屋根葺きへ・・・。
一昨年、武家屋敷の屋根葺きで転落、骨折しましたが、80歳を迎えた今年、また屋根に登り始めているそうです。

2010年9月19日日曜日

今日は作業なし

今日も午前9時からパイプハウスの設置作業を予定していました。
ブロックを並べ、土台を丈夫にしようという作業の予定でした。

9時になると丁度、雨が落ちてきて・・・それだけでなく、風邪をひいた人、仕事の人、それぞれで人が集まらないのでした。

そんな中ですが、仕事の合間に、枡口さんはつるはしを、佐藤博さんはブロックを持ってきてくれ、山川さんも顔を出してくれました。感謝!

皆さんの時間が合わないのでは仕方が無いので、1時間ほど、茅の整理作業をして帰りました。


古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2010年9月18日土曜日

失われた食と生活文化の再生 ~取材開始

今年度と来年度にかけてトヨタ財団地域社会プログラムの助成事業として、「失われた村の再生プロジェクト」を取り組んでいます。・・・現在進行中のハウス建て作業もその一環で、民具資料館の所蔵民具(残骸?)や解体部分の建材を保管するために建てようとしているものですが、それともうひとつ、”失われた食と生活文化の再生”にも取り組むこととしていて、昨日ようやく、その第一歩に踏み込むことができました。

このプロジェクトではまず、高度成長以前の上山の農山村の生活を知る方々から、「今は食べなくなったが昔食べていたもの、思い出に残る食べもの、もう一度食べたい食べ物、それにまつわる生活の話」を聞き、映像に記録します。・・・お話を聞く方は、昭和30年代以前の農山村の生活を知る方で、古屋敷にこだわらず、できれば”笑っていいとも!テレフォンショッキング”のスタイルで、次々とリレー方式で紹介してもらいたいと思っています。・・・そして、いずれは古屋敷の谷川の庄で皆さんから寄せられた”思い出の食べ物”を復活させる催しをする計画。

それで、その”テレフォンショッキング作戦”、トップはもちろん、学さん、ウメ子さんご夫妻です。

昨日ははるえさんが風邪でダウンとなったので、ワタシ齋藤が一人、”隣の晩御飯”かのような時間にお宅を訪問しました。

・・・まずは、予想通りというか、期待通りというか、いつもどおりにウメ子さんの極上のご飯を戴くことに・・・。

この時季の山形の必須アイテム、”だし”。・・・ウメ子さんの”だし”はあのねずっち(!)も美味しいと食べたとか!!・・・味も整っています?!


じゃがいもとかぼちゃの味噌汁・・・出汁は豚肉から出る油のみ、味噌はもちろん自家製。
隣に見えるは、肉は少なく、豆腐が多いあっさりした肉団子。

これは蕗に見えますが・・・味も蕗に似てますが・・・実はさつまいもの茎!

・・・お腹一杯ですっかり落ち着いてしまい、ちょっとどうでもよくなってきたのですが、もう一度気合いを入れなおして昔のお話を聞くことにしました。


思い出の食べ物、もう一度食べたい食べ物の話で、最初に出てきた食材は、なんとカミキリムシの幼虫!おまけに羽化したばかりの油蝉も!・・・思いがけない食材?の登場に驚きましたが、節句の食べ物やら子どもおやつやら、更には囲炉裏のあった生活に話しが及び・・・最後は涙、涙のお話にも・・・第1回目でとてもよい取材になりました。

次の方のご紹介、よろしくお願いします!

2010年9月5日日曜日

ハウス建設その2

先週に引き続き、資材や道具を保管するためのハウスを建てる作業です。

午前9時に古屋敷村駐車場に集合、今日は、私(齋藤)、渡部さん、佐藤博さん親子の参加に加え、棟梁の山川さんも来ました。

先週建てた骨組みの下部を地面に埋め込むのが今日の課題です。
古屋敷は相当風が強いので、仮設とはいえ土台をしっかり固定しないと危険だからです。
この駐車場は北方清掃からもらった砂利が敷かれており、相当固い感じがするため、今回は機材屋さんから掘削機を借りてきました。

(腰を痛めている)星野さんからつるはしや脚立などを借りてきて作業開始。

山川棟梁は糸を張って水平を見ながら、穴の深さを決め、メジャーで間隔を測りながらパイプを埋める場所を指示します。・・・これに従って機械で穴を掘り、パイプを落とし込みます。


一通り穴にパイプを入れたところでしたが、そこで問題発生。
設置場所は斜度が付いているところであるため、高いほうの場所のパイプは15cmほど目一杯埋めたとしても、水平を保つとすると低いほうのパイプはほとんど埋まらないことになってしまいます。
・・・それでは、強風で煽られるとひっくり返ってしまう恐れがあります。

結局、土台部にはコンクリート・ブロックを埋め込み、そこにパイプを通して砂利かコンクリートで埋めることで固定した方がよいということになり、今日は作業を中断、来週日曜日までにブロックを10個調達してくることになりました。

2010年8月29日日曜日

パイプハウスの解体→運搬→設置作業でした!

今日から、「古屋敷村の保存を考える会」の活動状況を皆さまと情報共有するため、活動状況を記録するブログを設けました。
会員の皆さまも、そうでない方も、少し関心がある人も、ただの通りすがりの人も、情報のアップ、閲覧、投稿、よろしくお願いします。

・・・残念ながら当会をご存知でない方は、こちらのホームページを参照ください<古屋敷村の保存を考える会ホームページ>


ところで本日。

上山市金瓶の茂吉ふるさと会館に集合、同地区の菅野さんが使わなくなったパイプハウスを解体し、古屋敷に運ぶ作業をしました。パイプハウスを古民家の資材や道具などを置く場所にするためです。

朝9時に集合、私・齋藤、渡部さん、佐藤さん、佐藤(博)さん親子と部下の横山さん(でしたでしょうか?間違えたら訂正します・・・。)で、菅野さんの畑に行き、食用菊の栽培に使っていたパイプハウスの解体作業に入りました。
朝から残暑の強烈な日差しが照りつける中、少し錆が付いた部材をバラシました。・・・ちょっとクラクラしながら、休み休み、変な虫に刺されながら、熱中症と戦いながら・・・長い年月でなかなか抜けにくい部分もあり、一時は不安になりましたが、何とか昼過ぎには作業を完了。

キレイに解体!

おいわけラーメンで辛みそラーメンを食べ、塩分の補給をして、軽トラに部材を積んで古屋敷へ。


古屋敷村駐車場の一部を上山市から使用許可をもらい、その場所にパイプハウスの骨組みを建てました。

・・・少しは涼しいかと期待しましたが、今年の強烈な残暑は標高500mの古屋敷でも例外ではなく、ジカジカ太陽が照りつける駐車場で部材を下ろしました。・・・皆さん、ほとんど青息吐息の状態でしたが、私が無理強いしたせいか、試行錯誤しながら、・・・心許ない状態ですが、何とか自立した状態になりました。

今日は、皆さん、本当にお疲れ様でした・・・!!
(特に佐藤さんの息子くん、野球は見れた?これに懲りずにまたよろしく。)

この次の作業では、もう少し”蒲鉾パイプ”を補充し、肩あたりにも直管を加え、土台を掘るなどして安定性をますようにしたいと思います。まだまだ暑い日が続きそうですが、来週の日曜日あたり、作業を予定していますのでよろしくお願いします。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤