2013年3月24日日曜日

民具資料館の瓦礫片付け

ご承知のとおり、2月の上旬ごろに民具資料館が倒壊しました。

比較的きれいに倒れたと思うのですが、それはさすがに自然が行ったものなので、十分倒れきらなかったり、少し瓦礫が広がったところもあります。

しかし、雪の時期の倒壊だったため、結構な量の雪が覆いかぶさっていて、作業しずらいようなので、雪解けが進んでから片付けようと思っていたところでした。
先週ぐらいから雪が解け始め、下界ではすっかり無くなった今週、片付けに行って見ました。

その後の強風(きのうあたりも風が強かったし、このところ風の強い日が定期的に来ていましたので)の影響か、雪に覆われていて見えなかったものが現れただけか、周囲は結構散らかっていました。

特に橋本さんの家との間が元々狭く、そこに瓦礫があると全く通行できなかったので、今日は特にそこを中心に片付けることにしました。
 この建物は、蚕室専用だったために、板張りと障子張りの壁が多く、漆喰は少ないのですが、いくらかは土壁の部分もあって、これが重く、そしてボロボロと崩れてきて、まさにただの土って言う具合になってしまいます。
そして、その中ではいろんな虫が冬眠していました。・・・てんとう虫。
 ・・・カメムシ。
 ・・・昔の新聞紙。
 木造の建物って、壊そうと思うと、思いのほか簡単に壊れます・・・2年前、石巻で壁を壊していたのを思い出します。・・・どちらにしても建物を壊すのって、何か寂しさを感じます。
ここは何とか通れるぐらいに片付きました。
東側の倒れきっていない部分は、とりあえず落ちてきそうな木材は、荷重が掛かったロープを切って、中のほうに収めました。・・・見た目はともかく、落ちてくることはまずないでしょう。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤