2012年5月27日日曜日

杉の皮むき

久しぶりに杉の丸太の皮むき作業をしました。
最近の作業では、屋根の下の“ほ木”(?“ほげ”?)とするために形がそろった細木がたくさん必要で、プロが製材したものを購入してきました。

もちろん、トヨタ財団様の助成金を頂いていたからできたことに他ならなかった訳ですが、いよいよ今年度からは助成期間も過ぎたので、前に伐採していた杉の木の皮を剥き、細木にする作業の重要性が再び高まってきます。
4年前に伐採した杉の木は、3回も冬を越し、このように皮が浮いてきています。
 おもにかんなで削る作業が中心ですが、節や曲がりが多く、削るのは簡単にいきません。
ですから、手で皮がむければ作業は非常に楽になります。・・・3年前に剥いたときはまだ“新鮮”で、このようにはいかずに相当大変でした。確かにもう少し大きな木であったのですが、7月でもあったせいか、一人で2本剥くと汗だくになってクタクタでした。・・・そのイメージでしたが、今回は幾分楽に感じます。
体力的にはまだ余裕はあったのですが、始めた時間も遅かったので、結局、1時間で2本剥きやめました。
まだ本格的に暑くならないこの時期、少しずつ剥いていくと後々助かるように思います。
今年はこれからも時間の合間を見つけて地道に丸太を作っていきたいと思います。

少々見えにくいのですが、正面に白い小さい花をつけている野草がヤマニンジン。・・・ここに来る途中もヤマニンジンが花盛りでした。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2012年5月13日日曜日

新緑の季節

また最近、少し寒い日が続いていますが、古屋敷もようやく雪が解け、一年の中でも最も美しい時期のひとつ、新緑の季節がやって来ました。

今日は、冬の間に屋根から落ちた茅を片付けに行きました。

自然の力はたくましく、ゴールデンウィーク前までは、あんなに雪がたくさん残っていた屋根の下にも既にたくさんの草が生えています。・・・まるで何ヶ月も前から生えているようなおっきな顔?・・・いや、葉っぱをして・・・。邪魔なので鍬で刈ってしまいましたが、この時期はあのヤマニンジンもたくさん生えています。
無残に刈ってしまって、ウメ子さんから「もったいない~」と怒られそうですが。

それはともかく、隠れたファンも多い(?)、古屋敷の新緑の映像をお送りします。


古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2012年5月4日金曜日

なめこの菌打ち

トヨタ財団様への完了届や実施報告書作成等をようやく終えましたが、私はちょっとこの間風邪をひきそうで踏みとどまったような半端な状態が何日も続いています。・・・そんなこんなでちょっと手を付けられずに10日ほど時間が経過してしまいましたが、なめこの菌打ちの様子を報告します。

4月22日(日)、いつもの9時集合でなめこの菌打ち作業を今年も行いました。
昨年に比べて1週間早い作業です。
昨年打ったのは中生(なかて)の菌でしたが、今回は早生(わせ)になるので、少し早いほうがよいかと思ったわけですが、村のあちこちにはまだ雪が残っています。

今年は事前にほだ木をきっておかなかったので、ほだ木の伐採から入ります。

しかし、これが相当の重労働。
2本の木を切り倒し、適当な長さに切って運ぶ、それだけですが、つるが絡まった木を切り倒すだけで大仕事。倒れていかない木を倒そうとして、隣の木に手を挟んでしまう事故も。・・・くれぐれも気をつけましょう。また、作業の際には必ず手袋を忘れずにつけましょう・・・。

ほだ木は生木なので、運ぶに非常に重いのですが、はるえさんの得意技で山菜取りに来たおじさんを摑まえ、軽の4輪車で運搬することに(!)。・・・お陰で2~3往復して何とか運び終えることができました。

ここまでの作業で11時。体力的にもクタクタになってしまいました。

しかし、ここからは楽しい作業。
電気ドリルで穴を開け、そこに菌駒を木槌で打ち込みます。


40本近くのほだ木(長さがばらばらですが)を作り、谷川の庄の陰に移動。

湿気のある日陰と思ったのですが、今年はまだ雪がたくさん残っています。
雪の間にほだ木を重ね、少々雪をかけてブルーシートと茅をかけ、縄で縛って「仮伏せ」にします。


6月ごろになったら林に移動します。

ほだ木切りがなかなか上手くいかず、体力的にきつい作業になってしまいました。
皆さん、しばらく体力回復にお努めください。


古屋敷村の保存を考える会 齋藤