2011年12月31日土曜日

昔のごちそう学習会 ~寒中の篇~

身近な素材で作られた茅葺きの屋根や建物に昔の人の知恵が詰まっているように、食事にもたくさんの知恵が詰まっています。
当会では、失われた村再生プロジェクトの一環として、昔からこの地域に伝えられてきた食事や食材を再現しながら、保存し、受け継いでいく取り組みを行っています。

今回は、冬の真っ只中、一年でもっとも厳しい季節である寒中に作られ、食べられてきた食事を再現します。・・・新鮮な食材が乏しい中でも祝い事に食べられてきたごちそうや、むしろその寒さを活かして作られた保存食に秘められた知恵を学びます。

昔のごちそう学習会 ~寒中篇~
【日時】2012年1月22日(日) 10時~
【会場】東地区公民館上山市須田板字原際742番2
     ※会場を「谷川の庄」から変更いたします。(H24.1.15)
【日程(予定)】※時間、内容は変更することがあります
   10時 もちつき
   11時 生もちを使った料理作り
   12時 もち試食
   13時 保存食(しみもち、かきもち)作り
【参加料】無料
【参加申し込み】申し込み不要ですが、当会にメール(右の「自己紹介」→詳細プロフィール→メール)などで連絡くだされば助かります。
しみもち
 かきもち
古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2011年12月24日土曜日

忘年会

大雪で始まり、東日本大震災が起き、いろんな問題も多かった2011年がまもなく終わろうとしています。

当会の活動においても、大雪で屋根が抜け、煙出しが大きく傾いたりと、保存状態が後退しながら、春以降なかなか動きが起こせなかったりとあまり順調な滑り出しではありませんでしたが、初めて地元地区と共同の「笹竹まつり」を開催したり、「かやぶき学習会」で初めて自分たちで刈った茅が屋根に載せられたりと、前進した一面もありました。

反省すべきことは反省し、悪いことは忘れようと、12月23日、上山市内の「わかきや」で忘年会を行いました。


餃子と焼きそば、湯豆腐をつつきながら、今年の話・・・特に最後の、雪と霙の中で強行したテントシート掛けは寒かった~・・・といった話で盛り上がりました。


そして早速、来年の話も。
1月に古屋敷で昔ながらの冬の保存食づくり、2月に映像イベントと・・・

ともあれ、今年一年お疲れさまでした。
少々早いですが、来年は今年以上によいお年を!!

古屋敷村の保存を考える会 齋藤
忘年会

2011年12月11日日曜日

民具資料館のシート掛け

平地では昨晩から雨が降っていますが、大門から橋を渡ると雪に変わり、古屋敷では雪が積もっています。

最近は「まゆの庄」の屋根で茅葺き学習会を開き、あちらばかりにばかり掛かりきりで、「民具資料館」は昨年の冬以降ご無沙汰状態でした。その間、シートは下から強風にあおられ、角の部分が大きくめくれて雨が入り放題の状態。また、シートのたるんだ部分に水がたまり・・・それはそれで重しになっていい面もありますが・・・めくれた部分を引っ張れない形になっていました。

そこで本日は本格的な積雪を前に「民具資料館」のシート掛け作業を行いました。

前述のとおり、古屋敷は朝から湿った雪が激しく降り続く中、4人での作業です。

最初の作業は、シートに穴を開け、たまった水を抜く作業。
水だけでなく雪もたまっています。底には落ち葉がたまり、水を抜く邪魔になるばかりか腐っていて臭いこと!鼻に付く匂いです!

水が抜けるとシートを直す作業。
抜けそうな床に気をつけながら中から、また外から梯子をかけて、重たいシートを引っ張ります。

次にロープを通しなおして、建物のあちこちに固定します。
現状の中途半端な状態にあわせて固定するので格好が悪いのですが、風であおられることを考えながら、可能な限りあちこち縛り付けました。



今年はどのくらい雪が降るのか、強風が吹くのかわかりませんが、まあ、ここまでやっておけば春ごろまでは何とか持つでしょう。
これで何とか今年も年越しができそうです。今日参加した皆さん、寒い中、雪の中、びしょびしょになりながら本当にご苦労様でした。

くれぐれも風などひかないように。
そのうち、あったかいところで忘年会をやりましょう!!

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2011年12月7日水曜日

茅葺き屋根の雪囲い?

12月に入ってさすがに雪の予報が頻繁に現れるようになりました・・・実際はあまり降ることはありませんが・・・古屋敷は標高が高いので、これまでも既に二度ぐらい雪が積もりました。

番城山も白くなってきて、明日から雪の予報がしばらく続くようです。
そこで、休日勤務の代休を利用し、今年茅葺き学習会をした屋根の雪囲いをしました。

屋根、とはいえ、まだ軒を作ったぐらいなので、昨年のような雪が降ったら屋根に穴が空いてしまいます。・・・来年も学習会の続きができるように中途半端な茅葺きを守らなければなりません。

昨年同様にポリカーボネートの波板をかぶせました。

北側は過酷な環境になるので、今年こそは雪下ろしをしなければなあ、と思っていますので、皆様協力よろしくお願いします。


古屋敷村の保存を考える会 齋藤