2011年2月20日日曜日

2011年2月20日

昔の話を聞かせてくださいプロジェクト~

今日の夕方、昔、萱平に住んでいた赤木のぶ子さんご夫妻に、お話を聞かせていただきました。

出だしはいきなり、日露戦争を題材にしたお手玉唄から始まりました。


のぶ子さんは、竜沢に住んでいた小学一年生の頃、お姉さんから教わり、遊んでいたそうでした。

・・・相当、勇ましい歌詞で、今の感覚で聞くとちょっと引いてしまうような内容ですが、戦前は子どもから大人まで普通に日常使われていた言葉や認識だったのでしょうね・・・17歳で萱平に嫁ぎ、戦争直後の時代背景での奥深い山村での不便な生活に思いを馳せながら、特に進駐軍と馬を交換した話や古屋敷、萱平住民が遭遇した雪崩事故の話、興味深く聞かせていただきました。

古屋敷村の保存を考える会 斎藤

昔の話を聞かせてくださいプロジェクト

今シーズンは大雪で冬の暮らしの大変さを改めて感じているところ。

古屋敷村は平地よりも雪が多く、建物が心配なところですが、そんな中、冬の間を利用して、「昔の話を聞かせてください」プロジェクトを進めています。

古屋敷、上山はおろか日本全体として、昭和30年代の高度成長の頃から食生活(身近な食材や保存食→欧米化)、燃料(薪や炭→石油やガス)、住まい(囲炉裏や竈→ストーブやコンロ/茅葺き屋根→トタン屋根)などが大きく変わりました。

現在のようになる前の生活を知る人は、現在70代以上の方々に限られるようになってきました。そのため、このまま行けば、こうした上山の農山村に長らく伝わってきた暮らし方の知恵が失われることになります。

そこで、「家に囲炉裏があったころの食生活」を中心に当時を知る方々からお話を聞く活動「昔の話を聞かせてください」プロジェクトを行っています。



これまで、鈴木ウメ子さんご夫妻を皮切りに、何人かの皆さんにお話を伺い、その様子をビデオに収め、内容を整理したうえで、これからいくつかの料理を古屋敷村で再現する取組みを行う予定です。

当ブログで伝えておりませんが、

2010年12月27日 菖蒲の佐藤善美さんご夫妻


2011年1月31日 大門の鈴木さん(東地区会長も同行)


から、食生活や畑作物のこと、村のこと、山仕事のこと、そして親や家族の歴史のことなど様々なお話を伺っています。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤