2011年11月3日木曜日

かやぶき学習会 10月30日

10月30日(日)に開催した「かやぶき学習会」の報告をします。

当日は、20名以上の皆さんに参加いただき、また、多くの報道関係者にもお越しいただきました。


9時に集合、最初に谷川の庄でミーティングを行いました。

次いで、いよいよ作業
・・・とはいってもすぐに茅葺きに入れるわけではなく、まず、「ほ木」(縦棒)に「こざね」という自然の細木を横に取り付けなければいけません。これを1尺間隔で2本、そこから3尺ぐらい離し、また2本。

そして「ほ木」の末端に「かやおい」を釘で打ち付けます(本当は縄で縛っていたそうです)。さらに「かやおい」から1尺上、裏側にまた「こざね」を縛ります。これは、茅を押さえたときに反り返り、ずり落ちてこないようにする仕掛けです。

このように「こざね」を結ぶ場面が非常に多いのですが、これに使われるのが「男結び」。
これが何回やっても覚えられません。・・・これをやるのに結局、午前中一杯かかってしまいました。

さて、ここで恒例の「ウメちゃんランチ」。
今回は、原木まいたけごはんにざっぱ汁、よもぎの天ぷら、大根の煮付けなど!いつもながらに美味しいです。

・・・午後に入っても「こざね」縛りは続きます。
「こざね」の後は、茅が落ちないように筵を引きます。

3時近くになってようやく下地作業が終わり、茅を運びます。
茅の下を機械で切って揃え、「こざね」に挟みこみながら並べます。
そして「こざね」同士を結んだ縄を引きながら、足で茅をドンドンと踏み込みます。
そうすると、なぜか茅はギュッと押し付けられ、反り返ります。
茅同士を重ねたときにしっかり立つように、軒先側に茅を横にぶら下げ、這わせます。
っと、そこまできた時にはもう薄暗くなり始め、本日は終了。
思ったところまでには進みませんでしたが、なんとか茅葺き、の最初まで進めることができました。

「こざね」の必要性、「男結び」の難しさ、など、学んだことの多い学習会でした。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

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