2016年7月10日日曜日

草刈り未遂

今年になって初めての投稿です。
最近の活動は年に一回の草刈りから始まることが多いのですが、今年も先週、河川清掃が終わり、そろそろ古屋敷の草刈りでもと思い、久しぶりに向かいました。

今年初めての古屋敷ですが、なかなか足が向かないのは、今年はクマの出没が多く、何となく一人で行くのは心細いところがありました。

そこで、クマ鈴を付けて向かうことに。…県民の皆さんにクマが出るような場所に出かけるときはクマ鈴を付けるように、と言っていて、自分が襲われたら洒落にもなりませんからね。

やはり相当に草ぼうぼうになっていて、クマが出てもイノシシが出てもおかしくない状況。

草刈り機を取り出し、勇んでエンジンをかけようとしましたが、案の定かかりません。
・・・何度も試しましたが、なかなか固い。・・・だんだん手も痛くなってきたので、今日はあきらめ、草刈り機を点検に出してみてはどうかと思い、車に積んで帰ることにしました。

古屋敷に向かう道には、3か所に「クマ出没注意」の看板があります。・・・確かに出たところだろうな、という雰囲気です。

ドキュメンタリー映画「ニッポン国古屋敷村」にもありますが、古屋敷のクマ獲り名人がクマの祟りを畏れて猟をやめ、千疋供養塔を立てています。
・・・この時代、炭焼き、芝刈りなどで今よりも里山に入る人は多く、また、銃器の進歩で捕獲圧が高まり、イノシシ、ニホンジカが全滅に至った頃で、クマの数も今よりは少なかったのではないかと想像されます。当時はこの辺に住む人も多く、大型の野生動物が出ることは少なかったのでしょうね。
山村地域の衰退を改めて実感します。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2015年10月31日土曜日

なめこの季節

10月の下旬に差し掛かり、なめこの季節です。
本来ならば先週ごろかと思いますが、今年は他の地区で出るのが遅い、というか、出てこないという話を聞いたので、遅めに行ってみようと考えました。

しかし、3年目の昨年、収穫に行けずに放置したため、今年はどうかな?というのは正直ありました。

現地に行ってみると、やはり出ている感じがありません。代わりに変なキノコが生えているのさえありました。
でも、よく見てみると、下の方に妙に大きくなった、ヌメリ感のあるキノコがありました。・・・なめこです。
ほぼ、1~2本のほだ木だけですが、大きななめこが付いていました。

他のほだ木はもうブヨブヨでだめな感じでした。乾かせばよかったかなぁ・・・。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2015年10月11日日曜日

日本茅葺き文化協会様のご訪問

平成27年10月11日~12日にかけて、一般社団法人日本茅葺き文化協会の皆さんが、蔵王・吾妻山麓の茅葺き建築を巡る研修会を開催され、その中で本日、古屋敷を訪問されました。

北は岩手、南は関西、九州と全国からの訪問で、上山には七ヶ宿から楢下に入り、生居の尾形家、鶴脛町の武家屋敷を巡る途中で立ち寄られました。

しかし、市が文化財として保存する楢下、尾形家、武家屋敷とは全く異なり、まさに廃れた茅葺きの姿を見てもらうことになりました。
廃墟のような姿になった茅葺きの建物、火災で焼失した建物のあった場所など、これも茅葺きの集落が置かれている現実の姿だと理解していただくしかありませんでした。
その後、リレーする形で尾形家住宅まで同行しました。
昨年葺きなおしをしたばかりですばらしい屋根裏。
軒先が、このあたりの葺き方にある反り上がった形ではありません。
漆の柱。
ここでお別れし、武家屋敷までの道のりを見送りました。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2015年9月13日日曜日

久しぶりの古屋敷の草刈り

本当に久しぶりの古屋敷です。1年近くにもなるでしょうか。
草刈りをしてきました。勿論一人ですが。

谷川の庄の前は、古屋敷の玄関になる場所なので、とりあえず前面をざっと刈りました。
まゆの庄の周辺も刈ります。
1年来ない間にだいぶ朽ちています。
自作の足場や梯子も片付いています。・・・星野さんが片付けてくれたのでしょうか?イヌの散歩の邪魔だったでしょうね、すみません。
 裏の水路も草に覆われていたので、草をなぎ倒すように刈りました。クマ、サル、イノシシが来ないように。
 
ちょうど時間はお昼前。草を刈っていると、レバニラ炒めを作っているような香り・・・誰も住んでいないところでそんなことはありえない。
・・・その正体は、この花かもしれません。天然のニラでしょう。あちこちに咲いています。
モンシロチョウが花のみつを吸いにとまっています。
少し雨が落ちてきましたが、気温が高いので、ミンミンゼミも鳴いています。
こんなダリアのような八重咲きの花が咲いています。
 草を刈っただけでもいろんなことが分かります。
水路の脇を刈っていたら、大きなカマキリ2匹が飛び出しました。
すると、刈った草にカマキリの卵が付いていました。・・・それも、地上から12cmぐらいの高さに。
今年はそんなに雪が少ないのでしょうか?
でも、そんな雪でも茅葺きの家に毎年必ず大きなダメージを残します。・・・この倒れた蚕室のように。橋本さんの家も去年の春から傾き始め、今年はだいぶ損傷が大きくなってきたように見えます。
 この風景はいつまでも続くものではないでしょう。
いつか来るとはわかっていたのですが・・・。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2014年11月3日月曜日

茅屋根フォーラムin舘岩

11月1日(土)、NPO法人山村集落再生塾の藤木良明さまよりご案内を頂き、福島県南会津町舘岩で開催された「茅屋根フォーラムin舘岩」に出席してきました・

舘岩には、藤木さんたちが再生を支援してきた水引集落があります。

水引集落は、尾瀬国立公園の田代山登山口の入り口にあります。
 茅葺き屋根は、きれいに手入れされていて羨ましいです。
ここも川を渡ると集落に入ります。
 茅場。晩秋の紅葉が美しいです。
 水引の名のとおり、水場があります。
茅屋根フォーラムは、舘岩会館という建物で開催されました。
首都圏からの方々を含め、結構多くの方々が参加されていて、ちょっと、困ったことになったなぁ、と。
南会津副町長さんからのごあいさつ。
藤木良明さんからの開催趣旨説明。
美山や大内宿など、重要伝統的建造物群保存地区以外で複数の茅葺き集落が残っている地域に集まってもらいました、とのこと。...おそらく、こういう機会は最後かもしれない、という言葉が重く心に響きました。
秋田県八峰町の手這坂集落に定住を始めた木村さんの発表。
同じく秋田県は羽後町で茅葺き保存の活動をされている安部さん。
 新潟県柏崎市高柳地区荻ノ島集落の再生に取り組まれてきた春日さん。
 みなさん、茅葺き屋根の再生を形にされている実績のある方ばかり。

複数の茅葺き屋根が残る地区として、かなり厳しい状態にある古屋敷地区は、どのようにお話してよいのか、と思いつつ参加したのでしたが、最後に藤木さんから、古屋敷村の活動は"Memorial heritage"・・・記憶を残す活動、という言葉を頂きました。

茅葺き集落は、そこに住む普通の人々による集落の力を形にしたもの=成果物のように感じます。
形は日々風化していきますが、記憶に留めることができれば、よいかな、と少し納得した感じがしました。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤



2014年10月8日水曜日

突然の屋根直し

急に休みが入ったため、天気も良いから久々に古屋敷へ。

夏場は全然来なかったので、ちょっと心配でした。

今日の山形新聞にこの場所のスケッチが掲載されていて、去年作った足場らしい木が描かれていたので、あまり変化がないかと思って行ってみると、・・・足場は無くなっていて、梯子だけの姿になっていました。

あまり時間は無いので、東側の屋根に登り、木材をチェックしてみることにしました。

一年で風化は進み、縄はボロボロになって、屋根に括りつけた木材はグラグラ。

怖い思いをしながらも、簡単に波板を入れて木材を新しいロープで括り付けました。

今年は忙しくて、これからもほとんど来れる予定はありません。
この冬が心配です。

珍しいトンボがいました。イトトンボの仲間でしょうか?
ここは生物多様性の宝庫です。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤

2014年7月5日土曜日

葵の頃の草刈り

久しぶりのブログアップです。

巷では、明日の朝、一斉に河川清掃が行われるため、河川敷の草刈りが盛んに行われています。・・・古屋敷地区もきっと草ぼうぼうだろうからと思い、空いた時間で草刈りに行きました。
まゆの庄の隣に、アジサイが咲いています。・・・前からあったか?
 まゆの庄への入り口から周りを除草。
前の草を刈ったと思うと、振り向いたら後ろに草が残っていることがよくあります。・・・巷はW杯で盛り上がっていますが、除草もサッカーと同じで、裏を取られた悔しさがありますね。
 堰の周りは既にきれいに刈り取られています。・・・水利組合の人たちがやってくれたのでしょう。
 前はそんなでもないな。
 堰の周りは除草の必要が無かったので、代わりに集落の道路沿いの除草をしました。
 結構、サイクリングの人なんかも来るし、雑草があるといかにも荒れ放題な感じがするので。
 こんな具合に・・・。
 あちらこちらに葵が咲いています。・・・これは残してやりました。
 谷川の庄の回りもきれいにしました。・・・折れた枝がずっと置いてあったので、これはちょっと陰に隠し、草を刈って、去年と同じような見栄えになりました。
 過去のブログを見ると、毎年、葵の咲くころに草刈りをしていることが分かります。

古屋敷村の保存を考える会 齋藤